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院長ブログ

フリージアの香りとこれからのこと

学生のころは、大人の雰囲気に憧れてか香水をつけていた。
友人や先輩の香りを真似てみたり、他人とは違う自分の香り探しみたいなことに、時間を費やしていたこともあった。
病院に上がるようになってからは、医療人としての身だしなみの規律を守り、自然と香水からは遠ざかる。
程なくして友人たちのピアスの穴はふさがり、金髪は黒くなり、ひげも丹精に整えられ、日焼けのこんがりした色も、常識の範囲内に納まっていった。
今振り返ると、厳しい叱責を受けて身だしなみをあわてて整えたわけではなく、毎日白衣に袖を通し、先輩の先生の隣に立って過ごすうちに、季節がゆっくりと移り変わり、自分たちも変わっていったのだと思う。
6年間は長いようでいて、短くもあり、でも6年なければ学び得なかったことばかりだ。
卒業するには、ゆっくりとした時間が必要だった。

情報化社会という言葉が定着し、
誰もが携帯電話とパソコンを持つ今。
1週間前のこと、昨日のこと、1時間前のこと、5分前のこと、これらは全て過去のことになるのだが、めまぐるしく動く今の社会では、たった数秒まえのことでさえも過去になり、その過去を共有しあう「仲間たち」とは、実際に面識がなく画面の中にいる相手だ。
一体、あのときの学生だった自分は、こんな現実を未来として想像していただろうか?
これから先、スーパーマーケットがなくなる日も来るだろう。わざわざ買い物に行かずともネットで注文できるからだ。
事実、通販はもう確実に生活に定着している。
日用品もネットで購入したほうが格安だ。
小売店はいずれ街角から姿を消す。
その分、ネットの中はますますにぎわうのだ。
現実の社会が、町並みが、仲間までもが、ネットのなかに存在するようになってきている。
便利で、エコロジーで、いいこと尽くしなはずなのに、
なんだろう、この違和感は。
時代の流れに逆行しているのだろうか?

自宅の最寄駅の一階にある花屋を横切ったとき、
店先のフリージアの香りがした。
冬の今の季節香る花が少ない中、
黄色のフリージアはいい香りがする。
もう少しするとオレンジ色のフリージア、オレンジーナが出回る。
花屋もネットの中に引っ越せば、
ああ、フリージアの季節か・・・と歩いていて思うことも
なくなるのだろう。
そうじゃない未来の見つけ方を探そうと思う。





投稿者 namba-dental (15:49) | PermaLink

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