院長ブログ
築地にて
お店を回る順路が大体決まっている。
鮪はここ、漬物はあっち、牛肉はむこう・・・という具合。
海苔を買うお店も決まっている。
店舗は道路に面していて、小さな構え。
店には、看板娘ならぬ看板女将がいる。
奥にはご主人なのか兄弟なのかわからないが、“メガネのオヤジ”が
座って居るときもあれば、女将一人きりのときもある。
この女将、髪はつんつんとしたショート、耳には小ぶりのピアス、
細身のジーンズにあうブーツを履き、
シュッとしたアイメイクをして、なかなか洒落ているのだ。
昔から買っているが、女将も名乗らず、もちろんこちらも難波ですとは
一度も名乗ったことはなく、おそらく職業さえ知らない。
しかし、こちらがいつも買う海苔はちゃんと覚えているのだ。
だいぶ前のことになるが、「いつもの・・・」を頼んだところ
「新海苔がでた」とのことで、じゃあそれをとなった。
この店には、新海苔を贈答品として買い求める客が多いので、
それようのあつらえも揃えてある。
自宅で食べるので包装はせず、この簡単な包みのままでよい、と
いつもの海苔 の感覚で女将に伝えた。
エコにがんじがらめのライフスタイルではないが、
簡便に済むことはそれで善し としているので今回もそのつもりだった。
「いつものとは違います。大切にお持ち帰りいただくためのお包みです。」
女将のこの何気ない一言に、あっと思った。
大切に持ち帰ろうとする心を包むのだ。
店が丁寧に包装する、その包む手もとを見て、
客は帰り道、海苔をあちこちにぶつけるような乱暴な所作をせず、
大切に持ち帰る・・・
同じことが、自分の仕事にも通じるとふと思った。
大切に包まれたものは、ずっと心に残る。
誠意の示し方
辞任のほんの数日前には、
基地問題に真摯に取り組みます とインタビューに応じ、
辞任の前日には、畜産農家を訪問し、
このときもまた、真摯に取り組むかに窺えるコメントを残した。
そしてこの何時間か後にトップの座を退いてしまう。
一緒に辞任した影のトップを表舞台から封印することが
最後の職責だったのかはわからないが、
これが彼の精一杯なら、仕方ない。
でも、たとえば、このナンバデンタルオフィスで同じことが起きたらどうだろうか?
次回から根の治療を開始しましょう・・・ とか
来月の手術の日まで体調管理しておいてくださいね・・・ とか言っておきながら、
院長が突然辞職?閉院するようなものだ。
どんな仕事についていても、ちゃんとやる ことが
とても大切なのだと思う。
政治の仕事は、民間人の諸君には到底理解ができない、恐ろしいほどの激務でストレスフルなのだよ・・・と もしもそういわれたら、
その仕事を全うしようという思いで、
プロとして政治の職に就いたのでは?と問いたい。
プロならば、要求に ちゃんと 応えなければならない。
今日、抜歯が困難な患者さんを、親友の外科専門医に急遽、手術依頼した。
3時間後くらいには、無事に抜歯完了と患者さん本人から連絡が来た。
我々は、いつも結果・評価をすぐ求められる現場にいる。
だからつらい。苦しいこともある。悩むこともある。
でもこれは、国家試験を受けて、歯科医師免許をいただいて、
任を拝命した瞬間から負った責任なのだと思う。
今よりも、患者さんが満足する健康状態になるように
努力すること・結果を出すことが、
自分の誠意の示し方で、歯科医師・プロとしての姿勢だと思う。
激務で、ストレスフルですか?
・・・・当たり前です!!
インプラントのオペの準備をしていて・・・
ナンバデンタルオフィスでは、
インプラント治療の術前診査のひとつとして、
CT撮影を患者さんに実施、手術予定の歯(実際には骨ですが)の部分を含めた、顎全体を撮影します。
このときに、「ステント」と呼ばれている、マウスピースをはめて撮影します。「ステント」 とは、予定している角度や深さを測るための ものさし で、
これを組み込んでCT撮影することで、画像の中に ものさし が一緒に映り込み、精密な診断の助けとなるわけです。
担当技工士と一緒に、ステントをつくり、角度を決めていくのですが、
撮影したデータを基にさらに修正を加え、
手術当日は、このステントが手術の舵取りをもしてくれます。
先月は、ステント作成のための装置作りに没頭しました。
寝ても覚めても、あれやこれやと考えていました。
考えれば考えるほど、人体はよくできていて、
人工物で補うことの難しさを痛感します。
そんなとき、漫画家・手塚治虫さんの「ブラック・ジャック」の登場人物の台詞が頭をよぎります。
「命あるもの・神が創造したものを、
ひとが何か手を加えようと、左右しようとすることを、
おこがましいとは思わんかね・・・?」
年老いた医師の台詞で、たしかこういったようなことを言っていたのです。
漫画を読んだ当時は、歯科医師にすらなっていませんから、
ふーん・・・ くらいにしか感じませんでしたが、
いま、医療の一端を担い、
患者さんを預かり、人体・歯やそれを取り巻く組織を診るにつれ、
手を加えることの責任の重さを感じています。
人工の素材を専門に扱う歯科医師の自分には、
今、この台詞が心構えとしての大切なものさしです。
麻酔
挨拶もそこそこに、本当にやっかいな歯なのだということや、
経緯をかいつまんで話し始めました。
従姉妹が来る前日には、主治医(偶然にも出身校が同じ・同窓後輩)から、
ナンバデンタルで引き受けてほしいと連絡もきていました。
根の治療が大変困難な状態になっていて、
患者である従姉妹本人も、主治医の後輩も、疲労困憊といった様子。
診てみると、確かに、確かに苦労が窺えました。
親戚・身内とはいえ、患者さんに変わりはないので、
いつもどおりの診療をしましたが、いつもどおりに行かない事態が・・・。
麻酔が効かないのです。
ちょっと効きにくいなぁ・・・という次元ではなく、 “かなり効かない” のです。
今までも何人かいたので、驚きはしませんでしたが、
後輩・主治医と従姉妹が疲弊したことの一因は、
麻酔が効かないこともあったんだなと感じました。
治療を受ける側にとっても、施す側にとっても、
麻酔が効かない事態は、双方に多大なストレスとなります。
自分自身も、麻酔が効きにくいので、患者さんの苦しみは本当によくわかります。
さて、従姉妹ですが、彼女にはがんばっていただいて、次回が根の治療二回目。
根の形態も珍しいタイプで、顕微鏡があってよかった!
ともかく、なんとか救いたい と思っています。
紹介してきた後輩も、胸につかえたものがあるでしょうから。
患者さんの願いと前医の期待に、できるだけ添うように尽くします。
リフレッシュ
長い人は、まだ連休が続いているのでしょうか?
オフィスはカレンダー・暦とおりの連休でした。
ひさしぶりに、のんびりできました。
昼間に外に出ないので
日差しが眩しく感じられました。
ブログを書いている今夜は、
早くも夏の夜のようなじわりとした暑さを感じます。
四月は気候が不安定で、体調を崩されている患者さんが
多かったような気がします。
休み明けは疲れやすいですから
明日からお仕事の方は、無理なさらずに…



