歯を引っ張りあげたり起こしたり、位置を修正します。
かぶせ物を作る際の下準備になる大切な治療です。

左の写真のように、虫歯が進行すると、歯の神経は炎症を起こしているので根の治療が必要になります。最終的には、かぶせ物を作って治療は完了になりますが、ここで問題がでてきます。

根の治療後、土台作成をする時やかぶせ物の型をとる時に虫歯が深すぎて治療が曖昧になってしまう危険があるのです。このときに選択する治療方法が、歯の位置を修正をする部分的な矯正です。

歯は動きます。弱く持続的に力が加わることで、歯は引っ張られる方向や押される方向に向かって、ゆっくりと動きます。歯の周りには薄い膜(歯根膜)や血管の網があり、これらに力が伝達されると、歯を動かす指令を受けて体は反応します。

第二小臼歯(5番)の虫歯が骨の近くまで進行しています。虫歯を完全に取り去って咬めるようにするため、根の治療→部分矯正→かぶせ物を作る治療、の順番で治療を進めます。

(1)

(2)

歯の頭の部分(歯冠)が虫歯で半分無くなっていて、神経まで達していることがわかります(1,2)

(3)

(4)

初めに根の治療をします(3)その後、患者さんの歯にあわせてワイヤーを曲げ、装置を着けます(4)

歯を引っ張り上げるために根の中にはバネが組み込みまれています。バネが縮もうとする力を利用して、歯を動かします。

装置は内側に着けることが出来たので見た目を気にすることはありません。食事もできます。(外側に着ける場合もあります)

前述の患者さんの下の歯の治療です。

歯の側面から虫歯が進行し神経の炎症を起こしています。歯肉の下まで進行しています。

化膿している根の治療をしてから、部分矯正の装置・引っ張り上げるためのバネを組み込みます。

バネが縮む力を支えるためのワイヤーを隣り合う歯に着けます。バネの端を止めて縮む力を安定させます。

根には弱くて持続的な力が加わります。これにより歯は損傷を受けることなく上がってきます。痛みも感じません。レントゲンで動いたのが分かります。根の先に出来た隙間は骨で埋まります。

装置は内側につけることが出来たので目立ちません。(症状によっては、外側に着ける場合があります)

歯を引き上げると周囲の骨も一緒に盛り上がってきます。歯の高さと骨の高さとのバランスを整える治療をします

治療直後の様子です。歯肉の境目から歯のフチがくっきり見えています。この部分は部分矯正をする以前は、骨の中に埋まっていました。

角度を変えてみると歯と歯肉・骨の調整がどれくらい出来ているのかが分かります。

すべての準備が整って、土台を作るところです。部分矯正と骨のラインを整える治療の結果歯肉と歯のフチが、くっきりしました。

土台の樹脂を流し込みます。

土台が完成した時です。かぶせ物をつくるための十分な高さが確保できました。

前歯の場合も、奥歯と同じように治療が出来ます。仮の歯で見た目を補いながら治療を進めます。

根の治療を終わらせてから部分矯正の装置を組み込みます。

(1)

(2)

装置は歯の裏側につけ、仮の歯もつけます(1,2)

(3)

(4)

部分矯正中は虫歯にならないように歯の表面に薬を塗ります(3)部分矯正が終わった後、骨のラインを揃えます(4)

(5)

(6)

かぶせ物を作る治療に入る準備が整ったところです(5)この後は土台を作成します(6)歯肉と歯のフチがはっきり見えます。この状態になるように歯の周囲の環境を整えれば、馴染みのよい前歯を作ることができます。

1歯の費用です
部分矯正と併用して歯冠長延長術を行う場合、歯冠長延長術の費用は健康保険で受けることができます
かぶせ物の費用は別途かかります

\52,500